人類史上最速ーこの名誉を昨日勝ち取ったのは、またまたジャマイカ人、21才のウサイン・ボルト。またの名を、電撃サンダーボルト。100mを9秒72! アサファ・パウエルの9秒74があっさり更新されてしもうた。
ウサインの所属クラブは西インド大学内、アサファの所属クラブはジャマイカ工科大学内。キングストン市街からHope Rdをブルーマウンテン方面に進み、パピンの手前に両大学がある。近所。
二人とも奨学金付きで設備の整ったアメリカ留学の話を断り、家族や友人たちのいる地元で練習を続けた選手。ジャマイカのみならず、ドミニカ、キューバ、ベネズエラなど身体能力の高いアスリートの多いカリブエリアが、アメリカのスポーツビジネスの草狩り場となっている現状の中で、あえて地元に残って練習を続けていることで、結果を出しているジャマイカのここ数年の現象は本当にすごいと思う。
去年の11月にアサファらジャマイカ工科大学組の早朝トレーニングを3日間見せてもらった。スタートは5時半、まだ夜明け前の暗いうち。彼らの練習場所は本当に草ボウボウ、整備の整っていない原っぱのような芝生トラック。よくこんなグラウンドで世界記録出せたなあって変に感心したもんね。7時半に練習終わったら、愛車のシビックに搭載したスピーカーで爆音でダンスホールかけて、みんなで楽しそうに踊ってたのも印象的。走る事より、ダンスか!?
いかに猛練習して記録を伸ばすか、ってことよりも、いかに怪我しないで自己ベストを尽くすか、って事だと思う。星飛雄馬的スポ根がいまだに美徳とされる日本とは少し違う価値観。
夏のオリンピック男子100m決勝はアサファvsボルトに注目!
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