オバマがいよいよアメリカの大統領に就任します。
国民の90%以上がアフリカ系のジャマイカでは、もちろん支持率も高い。
同じ黒人、アフリカンつうことで、
オレらの仲間、オバマ、
おらが村の、オバマ。
仲間意識、高し。
でも、オバマは黒人だから偉い訳ではない。
白人対カラード、クリスチャン対モスリム、移民問題など、アメリカが現在抱える問題、矛盾。
白人と黒人のミックスとして、キリスト教、イスラム教両方の教えを乞うた者として、ケニアからの新しい移民二世として、これらの問題を人生で痛感しながらも努力を重ねて、大統領候補まで昇りつめて、それでもなお、「Yes We Can」って言うから説得力があるあったわけです。
カラードとして、黒人でも大統領になれるって夢を実現した事はムチャクチャ評価する。
でも、現実は実現可能なことだけではない。
Yes, We Canばかりじゃない。
ここ数週間、できない事なのにできるって断言して、それを信用した結果、
トラブルになるケースにけっこう引っ掻き回された。
Yes, We Can詐欺!
ジャマイカ人のプライドが高いからなのか、それともノーとは言えない性分なのか、はたまた
自分の言葉の責任を取る意識が低いのか。
アメリカ発の黒人大統領が発する「Yes We Can」という言葉とともにポジティブに進む姿勢も必要だけど、
この国には、あえて「No We Can't」って正直に言う勇気が必要だと思う。
正直にできない事はできないって言う事で、逆に生まれる信用も絶対にあると思うから。