株安、円高と日本も金融危機の打撃を受けているニュースが入ってきてるけど、
こっちもあんまり景気のいい話は聞きません。
「小さな政府」をよしとするアメリカ式資本主義の行き詰まりなんだろうけど、
このご時勢にラテンアメリカ諸国がどう動くのか、おもしろそうです。
アメリカ資本主導の経済で
合衆国の裏庭と言われ続けていたのに
ここ10年くらいで、反米左派の国が次々に誕生しちゃったラテンアメリカ。
トップの政治家にみんな個性がある。
アメリカと50年ケンカし続け、齢80近くでなお、キューバの院政を司るフィデル・カストロ。
イラク戦争の泥沼化でアラブから安定した石油が供給されなくなる中、アメリカの近場の石油の供給源として一気に伸びた需要を外交カードとして、したたかにアメリカ批判をするベネズエラのウゴ・チャベス。
インディへナ(先住民)の生まれで学もないまま、コカの組合長から政治の世界に入ったボリビアの大統領、エボ・モラレス。
これがみんな仲良しで、外資を追い出した社会主義シンパ。
南米の反米三バカ兄弟!
一方、
うまく立ち回っているなあって思うのは、ブラジルのルラ大統領。
サトウキビから作るバイオエタノールの需要を先読みして、当てている。
靴磨きの少年が国のトップになった、立身出世の典型。
ジャマイカにも2007年にバイオエタノールの生産技術の提携を持ちかけています。
客観的にみると、ブラジルは資源もあるし、食糧も自給できるし、ヨーロッパやら、アフリカやら、いろんな人種が混ざってるから、今後も経済は伸びて行くと思う。100万人いる日系人も経済の支柱にくい込んでいるしね。
オバマが当選すれば、外交断絶のキューバとの対話を再開するという事だし、カストロもそろそろXデーが近いから、これからラテンアメリカは動くと思う。
コメント