ラテンアメリカついでに、
カストロ、チャベスに続く第三の男の詳細。
去年のちょうど今頃、ボリビアのラパスにいて、エボの半生を描いた映画が公開されてたから
観に行きました。
生まれはインディへナのケチュア族。
アメリカのインディアンもそうだけど、太古の昔、氷河期にシベリアとアラスカがつながっていた時にアジアから渡ったので、南米の先住民のDNAは日本人のそれと近いらしい。
インディへナの割合が多いボリビアでは、どことなく顔も日本人に似ている。
エボは最初はミュージシャンを目指していたが、途中で挫折し、コカの農園で働き、農業組合の組合長になり、それから政治の世界に転身した。
アンデス山脈に囲まれたこの国は標高が高いため、コカは高山病を防ぐ生活の知恵として、何千年も先住民に伝承されて栽培されてきたもの。
でも、いまだに彼らの暮らしは厳しい。
そこで、
大統領になったエボが訴えたのが、
世にも珍しい政策、
「リーガライズ・コカ!」
エボいわく、
「コカを精製されて作った薬物コカインと植物のコカは別物だ!」
つうことらしい。
世界に回るコカインのルートは以前はコロンビアが多かった(これがジャマイカを経由し、アメリカに入っていた)が、同国政府がアメリカと共同で反政府ゲリラを締め上げた結果、今の主流がボリビアとペルーになっているという現実もあり、あんまり説得力がない。
他にもはFIFAとのケンカ事件。
標高の高いボリビアで行われるサッカーの試合では、圧倒的に高地に慣れているボリビア人に有利であり、ブラジルやアルゼンチンなどの強豪もボリビアでの試合にはほとんど勝てない。
公平さに欠けるのではという声があがり
2007年にFIFAが打ち出したのが標高2500m以上での試合開催の禁止。
これに対し、エボは高地でのサッカーの素晴らしさを全世界に伝えるべく、自らアンデスの万年雪の中でサッカーを強行した。
アホっぽいけど、味はある。
天然ガスとウランが地下資源としてあり、これから開発されるボリビアをどうしきるのか。
まだ国際舞台ではノーマークだけど、この国も化ける可能性はある。